DU BOOKS刊、長谷川町蔵さんと山﨑まどかさんの共著「ヤング・アダルトU.S.A. ポップカルチャーが描くアメリカの思春期」がこの夏で刊行10周年を迎えました。

ジョン・ヒューズから連なるティーン映画の系譜や百科事典的解説、俳優たちの繋がり、さらにはアメリカのイノセンスにも迫る永遠の思春期バイブル。単行本としては初めて挿絵を描いた一冊で、初期の仕事の代表作です。
実際の映画の登場人物を引用した学内属性をはじめ、アパトーギャングなる一座の面々、各章扉など多数描いています。
学内属性のページは、このピラミッドだけが文脈を無視して雑に引用されているのも見かけますが、スクールカーストなどという言葉だけで片づけず、これら属性を超えて通じ合うティーン作品を実際に観てほしい。10年経ってこのあたりの様相も結構変わっているか、いないか(『ブックスマート』など観てるともっとフラットな気がする)。
最初期の仕事なので、まだまだ未熟さも目立ちますが(技術より興味関心が先行している)ここで大勢の俳優を描いた経験が(似てなくても)今日の映画イラストに活きています(SPUR映画レビューのお話をもらうのは同年末)。マイケル・セラやオーブリー・プラザ、JGLあたりはよく描けてると思う。
久しぶりに見返してみると自分好みの小さな文字がびっしりで楽しく、索引の作品数も膨大で驚愕。それでいて読みやすいかわいいデザインは藤田康平さんによるもの(当時は描くことが精一杯で融通のきかないものを納品していたように思い申し訳ない限りです。今ならもう少し扱いやすいデータが作れる、はず)。
まだまだ何ができるのかわからないような、ご自分たちのいち読者でしかなかった23歳(23歳?)を抜擢してくださった著者おふたりには感謝しかありません。この10年で新たな作品も現れ俳優模様もだいぶ変わり、さらには再びアメリカのイノセンスが危うい今、続編とはいかなくとも増補改訂してほしいなどと無責任にも思う夏の日でした。
みなさんは長い放課後をいかがお過ごしでしょうか。ぼくはなんかずっと土曜の補習って感じ。













