毎度のことながら年末年始に急いでなにか総括ないし抱負のようなことを書き出すのは嫌なのだが、とりあえず去る2024年は、1月に子犬のモグを引き取ってきて以来、そのまま妻は妊娠期間に入り、12月に次女が生まれて締めくくられるという、一気に家族の増える一年だった。ポコがいなくなったダメージは大きかったが、去ってしまうものもあれば新たにやってくるものもあるんだな。
仕事の方はと言えば、だんだんどの仕事においても自分の印のようなものが見えるようになったというか、レンジを限定するつもりはないのだが、自分に合ったやり方で、相性のいい仕事ができるようになったのではないだろうか。絵本は3冊となったが、特に「かぼちゃぞろぞろ」は昨年の今頃もまだ制作中だったので、時間をかけただけあって思い入れの強い一冊である。こういう作品が少しずつ増えればいいと思う。そのほか、大判で入り切らないので写真にはないが、幼児向けのワーク類も結構描いたし、書籍の方もいろいろといいものが描けたと思う。妻の体調や長女の受験もあったので、意識的に仕事量は少しセーブしていたのだが、それでもやはり相当描いていた気がする。
自主的な制作の方は、これはもう本当に調子がよかったと思う。このまま同じ調子で同じようなものを描き続けるつもりはないが、それでもなにかひとつ自分に合ったやり方をどこかで見つけられたような感覚がある。多視点的な(というよりほとんど子どものような解釈)でXウィングを描いたのを機に、自分の中でなにかが始まった気がする。そしてこの感覚はクライアントワークの方にも作用しているだろうと思う。自分でもいいと思えるものが描けるようになったためか、見てくれるひとの数もぐっと増えたように思う。出会いのようなものもあった。どんどん英語を覚えよう。
ハロウィーンとか、クリスマスとか、たくさん描けて楽しいことは楽しかったのだが、その期間ずっとそれしか描けなかったので(別にそういうルールを自分に課したわけではないのだが)、もっとフリーにいろいろ考えられるよう、柔軟にできたらなと思う。特にアドベントカレンダーの更新は、次回は少し考えたほうがいいかもしれない。予め描きためるというのはどうにも好きになれないのだが、負担になるようならやり方は変えたほうがいいだろう。イベントごとに義務感を覚えたくない。とはいえしばらくは季節に縛られることもないのでのんびりやろう。