絵本「かぼちゃぞろぞろ」

絵本「かぼちゃぞろぞろ」(乾栄里子作/ひさかたチャイルド)
作画を担当しました。畑のおじいさんに飽きられてしまったかぼちゃたちが、かぼちゃ好きを探してぞろぞろと旅に出るお話です。カバー、本文ともにひとつながりの見開きで展開していきます。

とうとう大好きなハロウィーンとかぼちゃ、そしておばけがテーマの絵本を作ることができました。制作期間をおよそ一年間いただけたので、線画をアナログで制作し、彩色はデジタルというハイブリッドなやり方で制作しました。アナログの風合いある線や塗りに、デジタルのはっきりした彩色が合わさってとてもポップな仕上がりになったと思います。数年の間仕事に追われて離れていたアナログ作業のリハビリをやってきてよかったと思います。
最初にお話をくださった平山滋子さん、最後まできめ細かくご対応いただいた編集の佐藤力さん、イメージについてほとんどをお任せいただいた上にイラストに合わせて文章の修正までしてくださった著者の乾栄里子さん、そしてお力添えいただいた皆さん、本当にどうもありがとうございました。

まずカバーのディテール。

題字も描いています。

帯の「ハッピーハロウィーン‼️」も吹き出し含め描きました。

パレードのイメージなので、ぜひカバーを取ってこんなふうに広げてみてください。

カバーを取った表紙はカバーとは違うデザインにしました。特色(オレンジ)+Kといった構成で、効果的に白を残すことでメリハリを出しました(おばけにぴったり)。印刷ではオレンジ色というのがとにかく難しい。

本文、見開きでの展開は、かぼちゃがぞろぞろと行進していくイメージに合わせています。

かぼちゃたちが旅の先で出会ったのは……。

ハロウィーンの新たな定番絵本としてお手に取っていただければうれしい限りです。