「エマとポコ」

 2021年に作った手製の絵本の内容を公開します。本当は同時期に作った「ねことコーギーおばけやしきへいく」とともに数冊作って販売する予定でしたが、内容が至極身内向けで、どちらかといえば家庭内の記念に近いところがあったので(ひとん家の子どもと犬の戯れにみんな興味あるのかな?などと思ったわけですが、裏返してみれば自分がそこに興味がないというわけでもあり……ムニャムニャ)、「ねことコーギー〜」を優先して作った結果こちらは親類や編集者の方に渡すなどにとどまり、そのままになっていました。このたび、ポコが逝去したのでその思い出として公開したいと思います。
 元々左ページがテキストのみ、右ページがイラストという見開きの構成だったものを、ウェブ(というより縦長画面の端末)で見やすいよう、縦向きに組み直したので、若干違和感のある箇所があるかもしれませんが、内容について改変はせずそのまま載せます。
 2021年時点なので娘は3歳、ポコは11歳。これはちょうどふたりのサイズがギリギリ同じくらいだった時期でもあり(常に娘の方がめきめきと追い越しつつある)、娘はまだまだ会話もままならず聞き分けがなく、ポコは老い始めていたものの辛うじてパワーが残っていたことを思えば、まあ動物としてのレベルも同じくらいの時期だったと言えるでしょう。
 この次の年には、ポコはここで描かれているように、娘の食べているものを奪うことなどとでもできなくなってしまいます。文中でおじいさんなどと呼んでいるけれど、この時点ではまだまだ全然元気だったなあなどと思い返しています。
 ちなみに当然ながら内容は必ずしも事実とは限りません。
 ともあれ、ポコの思い出とともに。

2023年10月13日