Exceed Charge!

 YouTubeで土曜の夜に2話ずつ配信されていた『仮面ライダー555(ファイズ)』、ついに最終回を観る。小6時には理解が追いつかなかったところ、そもそも注意さえできなかったディテール、細かな演出が20年のときを越えて刺さりまくる土曜の夜を毎週ありがとう。
 ファイズというのは日曜朝に覗く大人の世界でもあったことを思い出した。我ながら田舎臭いことこの上ないが、近頃自分は子どもの頃の都会や大人たちの世界というものを垣間見ては謎の郷愁を感じており(脳裏でかかるのは2002年リリースの桑田佳祐「東京」である)、このファイズ配信でその感覚もある種のピークを迎えたと思う。2000年代初頭の都心の雑踏は新鮮で(フィーチャーフォンさえ見ながら歩いているひとが見当たらない)、スマートブレイン社で使われているスケルトンボディのPower Mac G4などもいい味出していた。ファイズはもはや古典である。
 そういうわけで日曜朝の特撮、戦隊やライダーというものは都会の真ん中で繰り広げられるお話だと子どもの頃は思っていたのだが、実は今住んでいる東映近辺でのロケが多いことを、大人になった今は知っている(都心のシーンもそれなりにあるが)。平成ライダーのイメージと深く結びついているあの地下道なども、都心だとばかり思っていたのにな。しかし、それならそれで行ける範囲で見に行こうかなと思う。