「婦人公論」2023年8月号(中央公論新社)
ジェーン・スーさんの連載エッセイ「スーダラ外伝」第85回の挿絵を担当しています。
過去の自分を安心させたいということで、未来の国からはるばると引き出しから飛び出すスーさん。ヤング・スーさんのイメージはもちろん「ゴーストワールド」のイーニド。
というのも、この連載のお話をいただいた際、スーさんからご自身のイメージについて「中年になったイーニド」とコメントがあり、それだけで瞬間的にぼくの中でイメージがパチっとはまって(「それだ!!」と本当に思った)、以来かれこれ7年くらいそれを念頭に置いて描いているのです。イラストなので映画よりダニエル・クロウズの原作コミックのイメージではあるけど。
似顔を描く仕事はいろいろありますが(というより大抵スーさんを描いたイラストを見て依頼されるのですが)、やはりスーさんがここまで描きやすいのは、ご本人のキャラクターはもちろん、最初に言われたその「イーニド」というのがすごく効いているからでしょう。