犬、手術する

 昨年の11月ごろに脳腫瘍が見つかったうちの犬。年末に治療計画を立て、年明けから週3で放射線治療に通っていた。1日置きに車で大学病院まで向かう日々。いい加減道も覚えてしまったし、車の練習にもなった。放射線を当てて腫瘍を小さくしていくのだが、結果は最後にもう一度スキャンしてみなければわからない。ただ、様子を見る限り効果は出ているのではないかと思う。
 脳腫瘍の方はそれでいいのだが、実は放射線治療を始める前にもう一度全身を調べてみると、実は腹部にも腫瘍が見つかった。肝臓と胆のうの両方に、別々の種類の腫瘍が。もはや全身が腫瘍の入った袋のようである。これは脳腫瘍より単純な位置のため、開腹オペで取ってしまうということになった。胆のうの方は胆のうごと取ってしまい、肝臓の方は大きすぎるのでいきなり切除はせず、一部切り取って悪性なのかどうかを調べる。そういうわけでこの前の金曜日、放射線治療の最終日なので、そのまま開腹オペとなった。
 結局のところ放射線治療よりもこちらの手術の方が不安が大きくなった。金曜に手術というのも、土日に面会できないので月曜までやきもきしてしまう。24時間看護体制で、なにかあれば連絡があるらしく、別になにも言われていないので、そのまま目覚めることがなかった、なあんてことはなさそうだが……。月曜にさっそく面会に行くけれど、見知らぬところに預けて二日も会いに来なかったので怒ってるか、それとも待ち遠しく思ってくれているか。