The Girls of Medarot

コミックを新装版で読み返し、アニメ版(もちろん無印の方)も全話観た。コミックはやはり絵がキレキレで、児童向けコミック誌の連載とは思えないほど大人びた内容(当時惹かれた理由もそこにある)。ロボットとの友情、人工知能の是非はもちろんだが、小学生が日常で抱く疑問、大人たちの不満、さらには生き物好き(特に爬虫類や昆虫だと思うのだが)の作者ならではの外来種問題への言及など、答えのない問いかけが多く、大人になった今の方が衝撃を受けるところが多かったように思う。いろいろな問題が出てくるが、最後の主人公イッキと相棒メタビーによる宣言、「オレ達はうまくやってみせる!」にかっこよさと希望を感じた。

アニメもまた基本キャラクターや設定はそのままに、独自のストーリーを描くのだが、ユーモアのセンスがすごい。こちらもまたメインターゲットの年齢層よりもやや高めを意識したようなノリが遠慮なく展開される(時代を感じるところも多いが)。コミック同様、メダロットは何者であるべきかという問題(友達なのか道具なのか、はたまた脅威なのか)、彼らはどこから来たのかという起源に迫っているところなどは、同様の問題に触れることをやめて永久のモラトリアムに入ってしまったポケモンでは絶対できないことだと思う。

本当にどのキャラクターも良いのだが、男の子たちを圧倒し続ける女の子たちが最高なので、それぞれのメダロットとともに描いてみた。