ホットヨガに行った話

春だからというわけではないが、ヨガに通うことになった。ホットヨガである。ニンテンドーのリングフィットなど使って部屋でもできる運動というのは多少やっていたのだが、いかんせん続かない。家の中という環境がダルすぎる。外に通えば嫌でもやらざるを得ないので、やってみることにした。
まずは体験に足を運んだのだが、ビギナークラスで体験予約を取ったはずが、よりによってちょうど特別なスケジュールを組んだ期間だったらしく、普段はビギナー向けをやっていた時間帯も変則的な内容になっていた。そういうわけで、なぜか「小顔&リンパマッサージ」の枠で体験予約をしてしまっており、そのことを当日の朝になって電話でスタッフが恐縮そうに知らせてきた。知らせてくれたのはいいが、それでどうすればいいのかをはっきり言わないので、思わず「それで?」と言いたくなったが、そこはぐっとこらえて相手の言わんとしていることを汲むことにした。ぼくももういい大人なので。つまりは「ぼくがそれでも構わなければ、ということですよね」
「ええ、まあ」
相変わらずはっきりしない応答である。要は受けようとしていた内容じゃないけどどうする?というだけのことなのだが、そこへ来て受けることになってしまった内容というのが基本的には女性向けなので、向こうも妙に気を遣ってしまっているのだろう。
それで結局そのまま受講ということにした。また日にちを改めるのが面倒だったし、どんな内容であれとりあえず行ってみないことには雰囲気が掴めない。なにより、ある頃からぼくはそういう、男性は自分だけというような状況が大して気にならなくなっていたところもある(もちろんそれが一般的に容認される状況であれば、だが)。専門学校のせいかな。自分が気にならなくとも周りがお気にする可能性もあるが、まあそこまでは考えまい。
いずれにせよ小顔であることに越したことはないので(ぼくは結構頭部が大きい)、小顔もリンパも大歓迎である。
で、大いに汗をかいてなんとなくシュッとした顔で帰ったら、妻がむきいいとなったのだった。最初の数ヶ月が無料になるということで、24ヶ月縛りで申し込んでしまったのだが、続くだろうか。