3月を振り返る

全然雑記を書かないでいたら4月である。3月はちょっと仕事が多くて、くたびれてしまった。で、たくさんあった仕事がひと段落してしまうとやってくる、あのなんとも言えないダルさみたいなものが今来ていて、特になにもする気が起きない。描きたいものやアイデアが全然ないわけではないのだが、いまひとつ勢いが作れない。そう考えると、なんだかんだ仕事をするにあたってそれなりにエネルギーを使っているのだなと改めて思う。当たり前と言えば当たり前だが。なんとなく仕事の絵とライフワークの絵とでは違う燃料タンクを使っているような気もしていたので、かりにそうだったとしても、動いているエンジンはひとつだったというのがわかり、そりゃ、「仕事の合間にもやはり絵を描いているのはちょっと異常」とひとから言われるわけである。描くものや描きたいベクトルが違うとしても、動力が同じなら、やはりそれを休めないことには次に進めない。それがわかってどこか安心したところもある。休んでいいわけだ。
下旬に差し掛かってワクチンの3回目を打ったのだが、これがまた前の2回に比べても独特のダルさと鈍痛に見舞われてしんどかった。熱こそ出なかったが、痛みでよく眠れなかったので、いっそ発熱して朦朧としながら眠ったほうが楽だったかもしれない。3日もすればもうなんともなくなったが。
あと、3月は映画を2本、劇場に見に行った。ドラえもんの大長編と、『ザ・バットマン』。思えばドラえもんの大長編を劇場で観たのは初めてだったので感慨があったのだが、娘と一緒に行ったので、ふたりして初の大長編は『リトルスターウォーズ』になった。
『ザ・バットマン』の方は、久しぶりに自分の中でバットタイムが来るくらいには気に入った。連載の仕事でも自分のアカウントでも感想を書くくらいには気に入っている。おもしろかった映画はそれくらい書きたくなるのだ。映画のイラストレビューは、雑誌での連載が終わってからというもの、自分からはいまひとつ描く気になれなかったのだが(今一度「観る」ということに徹したくなったので)、好きな映画に出くわすと余計なことを考えずとも描き出せる。この調子でまたいろいろ描けるといい。イラストの仕事は好きなものばかり描くわけにはいかないが、少なくとも映画に関しては好きな作品のことしか描きたくないものである。