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 アニメ「クローン・ウォーズ」から派生した「バッド・バッチ」、スピンオフのスピンオフみたいなものなので、もうそろそろいいのではと思いつつも結局シーズンの最後まで観てしまった。オーダー66、つまりは『シスの復讐』後のクローンたちの運命が描かれるのだが、新しく生まれた帝国は早々にクローン兵を廃止して各地で集めた人間でストームトルーパーの骨格を作り始めるので、いや、そうなると『クローンの攻撃』ラストの、こいつらが後の帝国軍になりますよ〜という熱いシーンはどうなるのだ、とツッコミたくなる。
 それはそれとして、カミーノのクローニング施設が街ごと破壊されるクライマックスは、共和国軍の名残が一掃される感じで象徴的でもあった。クローンの生まれ故郷がいよいよ消し去られ、彼らの今後はどうなるのか、というところでシーズン1は終わり。ひとまず主役の不良分隊のキャラクターが板についてきたので、この先もしばらく続くのだろう。お気に入りはしいと言えば技術・通信担当のテックである。SWでは貴重な眼鏡キャラ。巨漢の暴れん坊であるレッカーから冷静沈着で頭でっかちなテックまで演じ分ける各国版声優(日本語は金田明夫氏)に脱帽である。
 それにしても、来年は『クローンの攻撃』20周年の節目。それを目前に思い出深いカミーノが破壊されるというのはやはり悲しい。まあ、アニバーサリーを前にあの場所の結末が描かれたという感じか。