子どもの頃から歯磨きが下手で、歯並びの関係もあって汚れが取りきれず、今でもよく虫歯になる。小さな虫歯ができるたびに歯医者に行って削ってもらえばいいのだが、実はいつの間にか何箇所もできていて、痛みがないまま大きくなってしまったものさえあったりして、医者の方も一度に全部はやってくれないので、何ヶ月もだらだら通うことになってかなわない。
歯ブラシにかけている力もやたら強いらしく、普段から筆圧も強いから納得がいく。それによって歯茎が傷ついたり、下がったりしてしまう。ブラシ先の柔らかいものを使ったほうがいいと歯医者に勧められたので、そういうものを探そうと思ったものの、すぐに行けるようなドラッグストアの売り場を見ても大して種類が多いわけでもなく、妻のようにインターネットで日用品を探すセンスもない。そこでふと思いついたのが子ども用歯ブラシである。ブラシ先が柔らかく、おまけにブラシ自体も小さいときている。そういうわけで『アナと雪の女王』の若干インチキ臭いイラスト入りの小さな水色の歯ブラシを買ってみた。ちなみに売り場で物色している際に娘がそれを見ていたので、てっきり自分の歯ブラシだと思い込んだらしいが残念でした。娘はディズニー作品をキャラクター名でしか呼べないのだが、アナ雪のことは「おあふ」と呼ぶ。
果たして小さくて柔らかい歯ブラシは、歯の裏側や奥歯の側面までよく磨ける。自分としてはここまで細かく磨けたのは初めてだ。舌で撫でてみれば驚くほどツルツルである。子ども用歯ブラシを現役で使っていたであろう子どもの頃からうまくできていればなあ。