The Mandalorian :Chapter 16


絶体絶命なところでXウィングがやってきたときに、まさかとは思ったがそのまさかであった。今シーズンでXウィングと言えば新共和国軍のパイロットのおじさんのイメージなのだが、どっちかなと思わせてのルーク・スカイウォーカー登場というのも小憎い。デジタル技術でマーク・ハミルの顔が若返っているわけだが、ギリギリまでずっとフードで顔を隠して戦うというのも、技術上の都合(あまり長々と見ていると違和感は出るだろうと思う)と偉大なジェダイがとうとう現れたという演出上の効果が一致していてとても自然だ。今シーズンはとにかくジェダイにたどりつくための手がかり集めで、アソーカ・タノこそゴールかと思われたのだが、結局彼女は元ジェダイでしかなく、本命登場のための振りだったわけである。本当に全てがルーク・スカイウォーカーそのひとの登場のための準備だったと思えるほどスマートな語り口だったが、もちろんマンドーと「子ども」の物語もいったんの終息を迎え、それがまた綺麗だった。一体あんな別れ方をして、シーズン3はどんなお話になるのか。