いつもと変わらなかった

 元々夏だからといって遊ぶことも少ないので結局普段と大して変わらないまま8月が終わりそうだ。あれだけいつもとは違う夏になるとラジオがしきりに言っていたのに、悲しくなるほどいつも通りである。いつまで経っても自分が感じている疎外感はこういうところから来ているのかなどと思ったりするが、別に今更ひとと同じ趣味や習慣がないことに不安を覚えることはあまりない。

 できるだけ落書きをしようと思い、なんとなくでもごちゃごちゃ描く習慣が戻ってきたが、そうすることで自分の描きたいものや描いたほうがいいものが見えてきたような気がする。映画などのファンアートはもちろん楽しいが、やはり自分で考えたものがそれなりにかわいく出来上がると気分がいい。学生の頃からどこかひねったものを描かなければと思い込んでいたところがあるが、王道や定番、シンプルでわかりやすいものを描くほうが自分に合っているかもしれないとも思えてきた。自分が平凡に感じるものでも、描いてみるとひとには独特に見えることもあるらしいし(このパターンが大変多い)。あまり無理に奇をてらったり難しく考える必要はないのかもしれない。しかし、普通に書いたり描いたりしたものでもすぐに独特だと言われるのは、それはそれで寂しくもある。