「京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ」
(山極寿一/朝日文庫)
装画
京都大学総長にして世界的なゴリラ研究者である山極寿一さんによる人生論。アフリカでの長年にわたるフィールドワークの経験を通して、人間関係やコミュニケーション、主体的な判断力、自分の道の歩き方を教えてくれる一冊となっています。特に直接対面でひとと話す際に互いが受け取る情報の量は文字だけのやりとりとの比ではないというお話が印象的。表情や抑揚による支えがいかに重要で、忘れられやすいか思い知らされます。そういえばこの前の「人とつき合う法」に続いてコミュニケーション論の本の仕事となりました。