Spider-Man: No way Home (2021)

大満足の完結編。歴代映画ヴィランが同じ俳優で登場するのは予告からわかるとして、当然ながら彼らがそれぞれ戦ったバージョンのスパイダーマンも噂通り登場を果たす。ぼくが観た劇場(レイトショー)ではアンドリュー・ガーフィールドがマスクを脱いで現れたときには歓声が、懐かしのトビー・マグワイアが地味な普段着と薄笑いで現れたときには笑いが起こり、観ている皆の雰囲気も非常によかった。
マルチバースのスパイダーマンが集合するというのはアニメの『スパイダーマン:スパイダーバース』でもやっていたが、これまでに実際にあった映画のスパイダーマンが一同に顔を合わせるというのは実写だから出来ることで、ついにこれが実現したかという感慨がある。特にサム・ライミ版はリアルタイムだったので思い入れも深い(これも今年で20周年)。
『スパイダーバース』同様、同じスパイダーマンだからこそ共感し合い励まし合えるところがいい。それはドラマの『ロキ』にも通じていて、本当に自分のことがわかるのは自分しかいないが、かと言って決して「独りよがり」な感じはなくて、温かくて前向きさが感じられる。どうもぼくは別バースから来た別の自分に遭遇する話に弱いらしい。文字通り自分はひとりではないというのがいい。