TIE Fighter


「TIE」(タイ)というのは「ツイン・イオン・エンジン」の略だが、イオン・エンジンというのは人工衛星の推力だったりする。TIEファイターのこの翼がソーラー・パネルであることからもわかるように、要するにこの戦闘機は人工衛星をヒントとしたデザインとなっているのだ。それにしても円形キャノピーは一見視界が広そうだが、いかんせん両側が大きな翼に遮られているので、そのあたりどうなっているのか……。ちなみに劇中でコクピットに座るパイロットが映る場面があるが、その背後には宇宙空間が映る窓が見える。これは後部にも窓があるということであり、いちいちこの切り取り部分に宇宙空間を合成する当時の手間を考えると、技術を見せてやろうという特殊効果班の気概を感じる。そもそもパイロットの頭上、天井のスリットの一本一本にも星空が入ってるところも実に細かい。わざわざ合成が面倒なデザインを選んでいるというわけなのだ。この狂気的なこだわりが、やがて第二作『帝国の逆襲』で雪原と青空という、真っ黒の宇宙空間よりもずっと合成が難しい(合成の跡が目立つ)背景へと繋がっていったのかもしれない。おびただしい数の小惑星が飛び交う小惑星帯についても言うまでもない。