スター・ウォーズにひと区切り

  一度書いてアップしたのだが長ったらしい上にあまりにもまとまりがないので書き直す。まず一番に言いたいのはSWに少しくたびれてしまったということ。それから完全に飽きたわけではないにせよ、なんとなくぽっかりと穴が空いてしまったような気がして、他にかろうじて興味のあるものをかき集めてもその穴が埋められずに少しいやだいぶ落ち込んでいるということ。10代からずっとSWに夢中だったから、ここへ来てほとんど初めて気持ちが冷めて(今までも波はあったかもしれないがここまでテンションが下がっているのは初めてだろうと思う)どうしても元気が出ない。普段はSWの絵を描いたりすればある程度気持ちは持ち直すのだが、やる気も起きず、やってもあまり楽しくない。とりあえず今はどうもだめらしい。また盛り返すこともあるだろうけれど、少し距離を取るのも悪くないかもしれない。ほかのものを探究する良い機会だと思って。

 EP9に思うところが多いのも確かなのだが、終わり良ければ全てよしの真逆とでも言うような具合で、好きだったEP8とEP7への熱も冷めていってしまい、シークエル三部作とはなんだったのだろうという気持ちになってしまった。5年間楽しんできたこと自体は変わらないし、過ごした時間や感じたことに嘘はないと思うが、これ以上はもう無理して好意的に受け取ろうとする必要もないかなあと感じるようになった。今後もあるであろう新作についても、観ないなんてことはないだろうけれど(「マンダロリアン 」シーズン2だって観るつもりだ)、これまでのように積極的に追いかけることはないかもしれない。そして必ずしもそうしなくてもいいのだと思い至ったとき、なんだか気持ちが楽になった。やはり無理をしていたのかもしれない。大好きなSWを追おうという気持ちはいつしか義務感になり、いかに熱心なファンとして振舞うかばかりが目的にすり変わっていたのかもしれない。

 前線とは関係なく自分の好きな作品、お気に入りのキャラクターを大切にできればそれでいいと思う。設定の網羅だとか、膨大なコレクションなどというものは自分には全然向いていなかったし、ほかのひとが楽しめばいい。詳しくなくていいと気づいたとき、かえって自分としては視界が開けたような気さえする。ここまでテンションが下がったのも初めてだが、こういう距離感も初めてのことだ。もしかすると、今後の作品はずっと気楽な姿勢で観ることができるのかもしれない(公開日に必ず観るというのにも疲れていた)。

 好きなことには変わらないので、時折絵に描く気にもなるだろうし、いいものがあればおもちゃも欲しくなると思うが、今はそんな感じである。こんなことを書いて、わりとすぐにテンションが戻る可能性もあるが、こういう気分はかなり珍しいと思うので書き留めておく。ほかのものに興味関心を持つのもいいが、そろそろぼくは自分の創作に本腰を入れる頃なのかもしれない。自分の作る世界にSWと同じくらい夢中になれれば、そんなに楽しいことはないだろう。そういうわけでSWとの関係を次の段階へ進めたいと思う。とりあえずは自然な気分でいたい。